買ってしまいました。
水撃ポンプにどっぷりハマってます笑
読んでみて、やっぱりね〜という事と、そうだったのか!という事がありました。
[やっぱりね〜編]
・排水弁はほとんど水漏れしない物、揚水弁は絶対に水漏れしない物にすること
排水弁は、揚水弁を通過する圧力と排水弁を開く負圧が確保出来れば、水が漏れても大丈夫ってことです。僕が自作した2タイプの排水弁は、どちらも少量の水漏れがあったのです。それでも揚水できていたので、排水弁は揚水弁ほど気密性がシビアに求められないんだと思っていました。
・紹介されていた排水弁にはピストンタイプもありましたが、著者の製作していた排水弁は全てスイングタイプだったこと。
スイングタイプの方が開いた時に水の抵抗を受けにくいので、流水量が確保しやすいんですよね。それによって水撃圧が大きくなるので揚水の効率が良いってことです。
・入力管はポンプの一部分であるということ。
弁室につなぐ入力管の長さによって、排水弁が自動で開いたり開かなかったりしていたので、ポンプを稼働させる大切な一部分ですよね。
[そうだったのか編]
・揚水管は太い方が揚水量が増えるということ。
揚水管が太くなると水圧が増して揚水量は減ると思っていました。実際には揚水管が細い程流水のスピードは速くなり、揚水管との摩擦が大きくなるそうです。
・排水弁が開く時に空気を吸い込むので、それを調節すれば圧力容器(空気ボンベ)へ空気の補給が出来る。
圧力容器に使っているペットボトルの下から、時々空気がボコボコ入ってきているのは、排水弁から吸い込んでいたということだったんです。吸い込む量が多すぎても揚水管に空気が行ってしまって揚水量が減るんですよね。その空気の量が排水弁の先の水位で調整できるっていうのはとても勉強になりました。
[全体的に]
プロの水撃ポンプビルダーの本だなぁと感じました。ポンプ製作は一部分であり、設置や管理などについても詳しく書かれていました。ポンプ製作についてはほぼ行き着くところまで行っているという感じですね。製作例の簡単な物でも、DIYのレベルを超えていると感じたので、僕にそのまま作れそうな物は無かったです。でも沢山ヒントは得られたので買って損はありませんでした^ ^
[スイングタイプの排水弁について考えたこと]
著者の製作例にあるスイングタイプの排水弁はスイング幅を調整できるようになっていました。
僕の作った物にはそれがありません。
スイングタイプは開けば開くほど流水抵抗が無くなります。つまり、写真のワッシャーの重りを少なくしないと弁は閉じません。でも僕の自作のスイングタイプ弁では水漏れがあり、負圧が効率良く働きません。つまりワッシャーの重りを増やさないと自動で弁が開かないのです。
写真のワッシャー重りのボルトは開口部の真ん中よりやや上から出ています。重りのボルトは上にする程スイング幅が広がり、下にする程スイング幅が狭まります。結果としてこの排水弁は、ボルトを、もっと下から出るように製作すれば自動運転出来たのでしょう。
スイング幅を弁の製作後に簡単に変えることが出来れば、排水弁が自動で開く重りの重さで、流水の抵抗で自動で閉じるスイング幅に調整することが出来るはずです。
僕がモデルにしたのはこの排水弁でした。
でも、他の方が製作した物には、こんなのもありました。
これだとスイング幅が調整出来ますよね。
まだまだ改良の余地がありそうですよー