こんにちは!!
暖かったり寒かったり🥶
皆様も風邪を引かないようにお過ごし下さい。
今回の動画はこちら↓
今回のイノシシ解体は動画でアップしたのでブログの記事にする予定はなかったのですが、ちょっとマニアックな内容があり、動画には盛り込めなかったので記事にしました!
解体の順番
解体の順番って人によって違うんですよね💧YouTubeの解体を見せてもらっても、地域によっても違うみたいで…
もしかしたら猟師によっても違うのかもしれません。
豚肉の解体は、
皮剥ぎ→頭を落とす→背骨で二つに割る→モモ・ハラ・ウデの3つに分ける
っていう順番みたいなんですけど(違っていたらご指摘下さい)、背骨で二つに割るってのが私の設備・道具では難しい💧
なので今回は応援に駆けつけていただいたSさんと相談しながら以下の順番で解体しました。
- 頭を落とす
- ウデを外す
- ヒレを外す
- モモを外す
- 肋骨を外す
- 背骨を外す
- ウデ・モモの骨を外す
- 程よい大きさに切り分ける
これでまあまあ上手くいったような気がします。1回の料理に使えるくらいの大きさにしておくことで、冷凍前の作業もとっても楽でした😊
イノシシの肋骨に骨折痕を発見
解体をしていると右の肋骨がおかしいことに気付きます。どうやら骨折しているか、骨折した後に繋がったようです。
生け捕りした後の運び出しの時に、斜面を転がっていったので、その時に肋骨を打ったのかと思いましたが、骨を外してみると見事に繋がっていたので、その時より前に骨折したのでしょう。
まあ、野生動物なので骨折することもあるのかもしれません😅しかし、野生動物は治療無しでも回復するんですね。これには驚きました!
Sさんのナイフ(これは動画では書き込めなかった!)
Sさんは今回、2種類のナイフを使っていました🗡解体の時はペティナイフ。皮剥ぎの時は自作ナイフです!
この自作ナイフの話を聞きながら皮剥ぎ・解体したのですが、それは想像を超えたものでした。
この自作ナイフは玉鋼から作ったとのこと。玉鋼っていうと、たたら精錬で出来た鉄の塊の中心部分だというのはみなさんもご存知だと思います。(ご存知ないかな?)
たたらってのは、ジブリ映画「もののけ姫」でえぼし御前が取り仕切っている場所、それがたたら場ですよね。そこで女たちが風を送るためにみんなで板のような物を踏んでいたと思います。
こうして炉に酸素を送って砂鉄を溶かし、鉄を精錬するのが玉鋼の作り方ですね。
ところが、Sさんのナイフは砂鉄から作った訳ではないという。もちろん市販の鋼でもないし、鉄鋼石でもない。
何と、「たかしこぞう」という鉄分の固まった鉱物を集めて精錬されたとのこと!更に、たたら精錬の歴史や鋼の種類などについて詳しく教えていただきました。
私も結構マニアックなので、たかしこぞうは知っていましたが、それを採取し、実際に鋼を精錬してナイフとして使っている方がおられるとは🙇♂️
↑
訂正です
ナイフは砂鉄から精錬。たかしこぞうからはまだナイフは出来ていないそうです🙇♂️
深夜で眠たかったのですっかり勘違いしておりました💧
猟師としては少し先輩ですが、その探究心には頭が下がるばかりでした。
世の中すごい人っていらっしゃるんですね!
狩猟で獲物が獲れると必ず駆けつけてくれる方なので、これからもいろいろと学ばせていただきたいと思います!!!