子連れハンター

半里山から半自給自足的な生活を目指します

【狩猟】よっしーの狩猟を子どもたちに伝えてきました!

みなさんこんにちは!よっしーです😊

更新滞っております💧

 

1月は鹿が5頭かかり、止め刺しや解体をしたり、その見学会をしたりと結構忙しかったです。

 

その時の様子もまたアップしていきますので、よろしくお願いします😊

 

今回は、

放課後等デイサービスのイベントで、よっしーが狩猟について伝える講師としてお話しさせていただきましたよ!

という記事です。

 

目次

 

野外活動「ジビエ体験」

 今では獲物の捕獲後の解体スタイルが確立されてきましたが、猟師1年目はほんとバタバタで、近所の人たちや友達に手伝ってもらいながら何とか解体をしていました。

(その頃の様子↓)

sanbikitoossan.hatenablog.com

 この初イノシシの頃から時々解体を手伝ってもらっている近所のHさんがお勤めされているのが、今回呼んでいただいた放課後等デイサービス(以下:放デイ)です。

 

 こちらの放デイでは「野外活動」と名付けたイベントを定期的に行っておられ、野外遊びやアウトドア料理、野菜の栽培・収穫などを子どもたちに体験させておられます。

 イベントの拠点とされている山間部の古民家周辺がまさに「鹿天国」と化しているそうで、畑を荒らす鹿を何とかしようと放デイのオーナーも狩猟免許を取得されました。しかし、オーナー自身は動物が好きなのもあり殺生は苦手とのこと。結局ペーパーハンターとなって現在に至ります。

 

 そんな鹿の多い環境で、子どもたちに命について考えるきっかけを作ろうということで、今回の「ジビエ体験」は企画されました。猟師として私に打診があり、狩猟の事をたくさんの人に知って欲しいと思っている私は快諾をしました。

 

スライドでお勉強

まずは自己紹介

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 まずは簡単に自己紹介をしました。狩猟や家庭菜園をしている普通のお父さんですよ〜という事を話しました。子ども相手なのでYouTubeをしている事はとても興味を持って聞いてくれました。雰囲気を出すために猟友会キャップ・ベストを着用しましたが、あまり反応はありませんでした。普通の子どもは見た事ないのかな?

 

ジビエって何?

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 イベント名が「ジビエ体験」なので、まずはジビエについて知ってもらう事にしました。狩猟について知ってしまうとお肉を食べられなくなる人っていますよね。私の話によってお肉が食べられなくなってしまう子どもが出てはいけないので慎重に反応を見ていきます。

 「お肉好きな人は?」と聞くと、9人全員がしっかりと手を挙げました。取り敢えずは肉好きが集まっている事に安心しました。「肉=美味しい食べ物」という認識なら大丈夫!

 「何の肉が好き?」と聞くと、鶏や豚や牛。予想通りの反応です。

 次にスライドに野生動物を映していきます。「こういう野生動物のお肉をジビエって呼ぶんですよ。」「イノシシを豚のように飼って大きくして食べても、それはジビエではないんですよ。」

 

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 生き物の写真を見せたので、「肉=可愛い動物」に傾きつつある気持ちをまた「肉=美味しい食べ物」に戻さなければなりません。

 美味しそうなジビエ料理の写真を映していきます。「よっしーの子どもはイノシシ料理が好きで…」なんて話も交えながら。「ジビエ=美味しい食べ物」として話を続けます。

 

何のためにとるの? 

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 次は狩猟をする目的についてです。「ジビエ=美味しい食べ物」という事を知ってもらった後は、獣害の事も知っておいて欲しい。このイベント会場のある自治体も、有害駆除の報奨金としてニホンジカ1頭に20000円を支給するほど、獣害に悩まされている地域です。

 荒らされた田畑や森林の写真と共に、食べるため以外に動物を獲るという事も伝えました。

 

どうやってとるの?

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 次は、どんな方法で捕獲するかです。

 「どうやって獲るの?」と聞くと、1番に出てきたのは弓矢でした💧意外と銃がなかなか出てこないので写真を映しました。

 写真のような箱罠とは別で、私が使っている括り罠という罠もある事を伝え、持ってきていた実物も見せました。

 

罠でとるためには?

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 罠で狩猟をするためのステップについて伝えていきます。まずはやはり免許を取得する事。誰でも勝手にできるのではなく、勉強して免許を取った人だけが罠を使えるということは知っておいて欲しかったです。

 

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 罠を手に入れるには、買うか作る。「1セット買うと3000〜5000円くらいはします。」に対して、「安い!」という反応😅もっと高そうに見えたんでしょうね。

 作り方の動画も早送りで見てもらいましたが、「難しそう〜」との声。私は小学生の頃からナイフや鋸を持って工作していましたが、今の子ども達はそんなことしないですもんね。

 

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 「こんな小さな罠をその辺に適当に仕掛けても、動物はここを踏んでくれません。」と、獣道の話。そこにイノシシが付けるヌタズリ跡やシカの樹皮剥ぎ、足跡や糞の写真を見せて話します。シカの糞は知っている子もいる様子でした。

 

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 実際に罠をどのように仕掛けているのかを、動画で見てもらいました。この話の後に外に出て罠の設置をするので、動画は早送りでサクッと。

 

オーナー登場

「では外で罠の体験と獣の痕跡探しをしよう!」という時、オーナーがスライスした鹿の背ロースを持って登場。「今からこれをカツにしていくからね。」で、高まる昼食への期待😊

 

外で体験

罠の設置&罠にかかってみる

 まずは罠の仕掛け方から。穴を掘って罠を埋めたらHさんに踏んでもらいました。

 「これがこんな牙のあるイノシシだったら危ない。」イノシシの頭骨を見せて、くくりわな猟の危険性を伝えます。ここで持ってきていたイノシシ用の鼻括りの登場。

(使用した鼻くくりはこちら↓)

sanbikitoossan.hatenablog.com

  これでイノシシの動きを封じる方法を見てもらったら、次は自分が罠にかかる体験に移ります。勇気のある子から順番に罠を踏んでワイヤーにかかって楽しみました。最初は遠慮していた子も「私もやりたい」と、だんだん前向きに。結局全員1〜2回ずつ捕獲されていました😊

 

獣の痕跡探し

 次は古民家の裏山へ痕跡を探しに行きました。しかし、探すまでもなくシカの糞糞糞💩そこらじゅう糞だらけ。相当な数の鹿がいると思われます。

 糞を手に取って見せ、乾き具合からいつの物か判断する事を伝えました。するとあちこちから「よっしー先生!これは?」「よっしー先生、こっちのは?」と、糞の判断を求める声が。素直な子ども達、みんなシカの糞に夢中です。

 林に入ってみんなで樹皮剥ぎを見ていると、シカの骨を指差す子が。本当に鹿だらけみたいですね。

 みんな下ばっかり見て歩いていたので、今度は上を見てもらいました。緑の残る針葉樹林と葉の落ちた雑木林。「季節によって植物の様子も変わるので動物達の食べ物も変わるんですよ。」と伝えると、今度は食べ物についての質問ラッシュが始まりました。

 

 実際にフィールドに出て自然を受け止めるという事は、様々な好奇心を刺激するんだなと感じた時間でした。

 

鹿カツカレーを食べる

 山の散策が終わったら古民家に戻ってお昼ご飯でした。

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 鹿カツトッピングのトマトカレー。美味しかったですね〜😊

 子ども達も「美味しい😊」と満足そうな様子。鹿カツのおかわりはありませんでしたが、4杯くらい食べていた子もいました。もっとお肉を用意しておいたらよかったなぁと後悔。でも物足りないくらいが貴重に感じられて良いのかも。

 

ジビエ体験」を終えて

 今回、子ども達に自分の狩猟を伝える貴重な機会をいただいてとても嬉しかったです。こうしてジビエに前向きな子ども達が増えていけば、有害駆除で埋設・焼却処分されている命の有効活用が進むようになってくると思います。

 今回は止め刺しや解体などの部分は省略してかなりソフトに伝えましたが、それでも子ども達は命を大切に食べようという気持ちになったようです(後のオーナー談)。狩猟に関わる事で、スーパーに売っている鶏肉・豚肉・牛肉も、命をいただいて肉になっているとの理解が深まり、肉の食べ方を考えるきっかけになれば嬉しいです。

 今回のこのイベントについてはいくつか問い合わせも来ているようで、3月にも同じようなイベントで2回呼んでいただけるという事が決まりました。本当に嬉しい限りです。

 

 次回も全力でありのままのよっしーの狩猟を伝えられるよう、頑張ります!!

 

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